「引っ越しをしたいけれど費用が払えないで困っている」「引っ越しにいくらかかるかわからなくて不安」など、引っ越しを控えて費用に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
引っ越しの際には業者に依頼する費用だけではなく、初期費用など様々な費用が必要です。相場や支払いの時期がわかっていれば、計画を立てながら引っ越しができます。
今回は「引っ越し費用が払えない」と不安に思っている人に向けて、対策法と費用を抑えるコツを紹介します。あわせて引っ越しにはどれくらい費用がかかるのか、費用の相場も紹介するので、チェックしてみてください。
とくに次のようなお悩みを抱えている方は必見です。
それでは詳しく見ていきましょう。
Contents
引っ越し業者に依頼する際の費用の相場を紹介するので、確認してください。
引っ越し業者に依頼する場合、費用は以下の3点で決まります。
基本運賃は引っ越し作業をしてもらう際の基本料金です。国土交通省によって定められている「標準引越運送約款」を基準に決められているため、業者による大きな違いはありません。
基本料金を左右するのは、以下の3点です。
移動距離が100km以内と近い場合は作業費に必要な時間を元にした時間制、100km以上の場合は距離によって基本運賃が決まるルールです。さらに、荷物の量によって使用するトラックの大きさが異なるため、トラックの大きさも関係します。
実費は事件費や梱包材の費用、ガソリン代、高速道路の利用料金などの費用です。
付帯サービスは、以下のような特殊なサービスが必要な場合に発生する費用を言います。
割増料金とは休日や繁忙期、深夜、早朝など事情によって発生する料金です。
一人暮らしの引っ越し費用の相場を確認しましょう。まずは荷物の量による料金の違いを比較するために、通常期(5月~1月)の料金を例に紹介します。
移動距離 | 荷物が少ない単身者 | 荷物が多い単身者 |
---|---|---|
15km未満 | 36,200円 | 48,000円 |
15km~50km未満 | 38,500円 | 49,400円 |
50km~200km未満 | 45,800円 | 64,800円 |
200km~500km未満 | 55,000円 | 80,000円 |
500km以上 | 64,500円 | 99,000円 |
荷物の量が多いと運搬する物も多く、トラックも大きいものを使わなければいけません。その分料金が高くなります。
時期による違いがわかるように、繁忙期(2月~4月)と通常期(5月~1月)で比較した料金も見てみましょう。荷物が少ない単身者の料金を例に紹介します。
移動距離 | 繁忙期 | 通常期 |
---|---|---|
15km未満 | 41,600円 | 36,200円 |
15km~50km未満 | 47,000円 | 38,500円 |
50km~200km未満 | 50,600円 | 45,800円 |
200km~500km未満 | 57,700円 | 55,000円 |
500km以上 | 68,600円 | 64,500円 |
同じ荷物の量でも、引っ越す時期が違うだけで料金が異なります。
家族の人数によっても、相場は異なります。距離は除いて、通常期(5月~1月)の家族人数別の全平均の相場も確認しましょう。
家族の人数 | 全平均の相場 |
---|---|
単身世帯 | 43,800円 |
2人家族 | 74,500円 |
3人家族 | 92,700円 |
4人家族 | 115,700円 |
5人以上の家族 | 163,600円 |
家族の人数によっても必要な費用は大きく異なります。引っ越す距離や荷物の量、家族の人数などを元に、相場を確認してみてください。
引っ越し業者に依頼する費用を抑えるために自分で引っ越しをしようと考える人もいますが、以下の理由でおすすめできません。
荷物がかなり少なく、大きい車を持っている人なら、例外的に費用を抑えられるケースもあるでしょう。しかし、洗濯機や冷蔵庫、ベッドなど大きな荷物を運ぶのは一般的な車ではできません。
一人暮らしの引っ越し向けのレンタカーの費用を見ると、1部屋から2部屋向けで1万4千円程度、屋根のあるアルミバンを選ぶと1万5千円前後です。一人で大型家電は運べないので、手助けを頼むと謝礼も払う必要があります。
梱包材やレンタカーの保険、ガソリン代なども考えると、安くても2万5千円程度はかかるでしょう。プランや時期によっては、引っ越し業者に頼んでも同程度もしくは安い料金で引っ越せる場合もあるので、比較が必要です。
費用の問題だけではなく、引っ越しに慣れていないと荷物を上手く積めない可能性もあります。荷物を傷つけると自分が困りますし、家を傷つけると弁償しなければいけません。天候が悪い場合に荷物を濡らしてしまうケースもあるでしょう。
慣れない車に重い荷物を積んで走ると事故を起こしやすいのも、自分での引っ越しがおすすめできない理由です。
状況によっては必要以上の出費を招く可能性があるため、引っ越しはプロの業者に任せましょう。
引っ越しの際には、引っ越し業者に依頼する費用だけではなく新しい住居に住むための初期費用も必要です。初期費用の相場と必要な費用の種類を確認しましょう。
参考:引っ越しに必要な初期費用の相場はどれくらい?内訳と安く抑える方法を解説!|へや学部|URくらしのカレッジ|UR賃貸住宅
敷金とは、家賃や通常の使い方以外で家を破損した場合に求められる原状回復費用が支払われなかったときに備えて、大家さんや保証会社が預かる費用です。
物件を退去する際には、使われなかった費用が返金されます。退去時の原状回復のために使われるケースもあるので、確認しておきましょう。退去時に使われない場合は、退去の際にかかった費用が別途請求される可能性もあります。
敷金の相場は、家賃の1ヶ月~2ヶ月分です。
礼金とは、大家さんや管理会社に対するお礼の意味を持つお金です。謝礼の気持ちを込めたものなので、退去する際も返金はされません。公的な住宅では必要ないのが一般的です。また、大家さんや管理会社の考えによって設定されていない物件も見られます。
礼金の相場は家賃の1ヶ月~2ヶ月分です。
参考:敷金・礼金って何のためにあるの?返金されるケースも解説!|関西電力 個人のお客さま
不動産義会社を介して物件を探す場合には、不動産会社に対して手数料を支払う必要があります。
不動産会社に支払う手数料を仲介手数料と言い、相場は家賃の半月分~1ヶ月分です。
多くの物件で家賃の前払いが求められるため、家賃分のお金も準備しておきましょう。必要な前払いの家賃は入居する時期によって異なります。
たとえば3月に契約した人が4月の最初から入居する場合、4月分の家賃を契約時に支払うのが一般的です。4月の中旬や終わりから入居する場合は家賃を日割りにしてもらえる場合もありますが、4月分と合わせて5月分の家賃の支払いが必要になる場合もあります。
前家賃がどれくらい必要かも確認した上で、引っ越しの資金計画を立てましょう。
いざという時に備えて、火災保険料も必要です。保険に入っていれば、火災や水漏れなどのトラブルが起こった時にも対応できるので、加入を求められます。
多くの場合不動産会社にすすめられた保険に入りますが、自分で選ぶことも可能です。自分で選ぶ場合には、加入証明を求められます。
相場は1万5千円~2万円程度です。
参考:モデルプラン | 個人用火災総合保険『THE すまいの保険』 | 【公式】損保ジャパン
引っ越し先の物件によっては、以下のような費用が必要になる場合もあります。
防犯のために鍵を取り替えたり消毒をしたりすると、それぞれ2万円程度必要です。共益費が必要な物件では、共益費の支払いも求められます。
連帯保証人が立てられない、保証会社の利用を求められる物件に入居するなどの理由で、保証会社を利用する人もいるでしょう。保証会社を利用する場合の保証料は、家賃と共益費を足した費用の半額が相場です。
上記で説明した初期費用をすべて含めると、家賃4ヶ月分から6ヶ月分に相当すると言えるでしょう。
初期費用は家賃を元に計算されるため、家賃が高い物件なら初期費用も高くなります。
実家から賃貸物件に引っ越す人や、家具家電付きの物件に住んでいた人のように、家具や家電を揃える必要がある人は購入費用も用意しておきましょう。
一人暮らしの場合で、15万円程度から購入できます。
今住んでいる物件の状況によっては、退去の際にも費用が発生する可能性があります。そのような費用が発生するのか、確認しましょう。
住んでいる物件を出る際には、原状回復のためのハウスクリーニング費用や修繕費用が必要になります。
状況に応じて必要になる費用とはいえ、住んでいるうちにどうしても物件は汚れるので請求されるものと考えておきましょう。
単身世帯の費用の相場は以下の通りです。
まとまったお金が必要になる可能性が高いでしょう。とはいえ、多くの場合、退去時の費用は敷金から出されます。
敷金から出されない物件に入居している人は、タイミングによっては退去時の費用を支払った後で敷金が返金される可能性もあるため注意しましょう。
月の途中で引っ越しをする人は、日割りの家賃が必要になるケースもあります。
うっかり計算を忘れていると思わぬ出費になるため、住んでいる以上は家賃が発生することを意識しておきましょう。
引っ越し費用はいつどのように支払えばいいのか、支払い方法や期限の目安を紹介します。いつまでにお金を用意すればいいか、確認したうえで準備しましょう。
引っ越し業者に費用を支払うタイミングは、原則として作業開始前です。国土交通省が定めている「標準引越運送約款」によると、「基本的には作業前だが作業完了後でも認められることがある」という内容になっています。
そのため、業者が現場に到着したらすぐに料金を支払うのが一般的です。業者が作業前に料金を受け取るのには、詐欺を防ぐ意味もあります。過去には処分したい不要品を引っ越しと偽ってトラックに乗せ、依頼した人がいなくなるといった被害が実際に見られました。
作業後に依頼人がいなくならないよう、早めの費用回収が行われているのです。
必ず作業前というわけではないため、ごく一部の業者では以下のような対応をしている場合もあります。
支払い方法は現金が原則ですが、クレジットカードや銀行振り込みに対応できる業者も見られます。
ただし、クレジットカードなら一括払い以外は対応できない、一括払いまたはリボルビング払いのみなど、支払い方法に限りがある場合もあるため注意しましょう。引っ越し当日よりも先にカード情報の提供が必要な業者も見られます。
銀行振り込みでも、引越し日よりも前に支払いを完了させなければいけません。約束通りに支払いを済ませられないと引っ越しがキャンセルされる可能性もあるため、注意しましょう。
現金以外の方法で支払いたい場合は、対応できるか事前に業者に確認してから業者選びをしましょう。
新居の初期費用は、契約日までに支払うのが一般的です。支払方法には、以下のようなものがあります。
銀行振り込みの場合、振り込み手続きを行う時間帯によっては翌日の取り扱いになります。いつまでが当日扱いになるか確認して、間に合うように振り込みを済ませなければいけません。
大家さんや管理会社の指示に従って、間に合うように支払いを済ませましょう。
引っ越しをすると一気に貯金がなくなる心配がある場合は、クレジットカードの分割払いまたはリボルビング払いを検討しましょう。料金を分割して支払う方法なら、毎月決まった金額ずつ引き落とされるため貯金が一気になくなる心配がありません。
クレジットカードが利用できる引越し業者でも、一括払いにしか対応していないケースがあります。少しずつ支払いたい場合は、分割払いまたはリボルビング払いに対応できるか事前に確認しましょう。
引っ越し日当日にクレジットカード払いを希望しても、対応していない業者では支払いができません。クレジットカード払いにしたいなら、事前に対応しているか確認したうえで対応している業者を選びましょう。
貯金もなくてすぐにまとまったお金が用意できない人は、カードローンで立て替える方法を検討しましょう。できるだけ早く引っ越し資金を用意したい時には、大手消費者金融のカードローンがおすすめです。
大手消費者金融のカードローンには、以下のメリットがあります。
大手消費者金融のカードローンは、来店不要で手続きが可能です。引っ越しの準備で忙しい時に、お金を借りる手続きに時間をかけるのは難しいと感じる人も多いでしょう。大手消費者金融なら、忙しくても手続きしやすいのがメリットです。
審査時間も短く、早ければ申し込んだその日のうちに借入ができます。お金が用意できないと引っ越せない場合には、早く結果がわかると便利です。
カードローンは原則として借りたお金の使い道が自由なので、見積書の提出はいりません。必要書類が本人確認書類と必要に応じて収入証明書類なので、手間がかからないのもおすすめの理由の一つです。
一定期間利息なしで借りられる無利息サービスを設けている借入先を選べば、利息の軽減もできます。
カードローンは繰り返し借りられる性質のローンで、引っ越し先で予定外の出費があっても利用限度額の範囲なら追加で借りられて便利です。借り方も多彩なので、引っ越し先の慣れていない土地でも困ることはないでしょう。
業者選びに時間をかけたくない人に向けて、おすすめの借入先を紹介します。引越し先でも借りやすいかチェックできるよう借入方法も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
カードローン | 最短審査時間 | 金利(年) | 借入方法 | 特徴 | 無利息サービス |
---|---|---|---|---|---|
SMBCモビット | 最短30分 | 3.0~18.0% | 振り込み ATM スマホATM(セブン銀行ATM) |
「Web完結申込」を選べば電話連絡も郵送物もない 契約書やカードがコンビニなど自宅以外の場所で受け取れる クレジット機能付きのカードも選べる |
✕ |
プロミス | 最短30分 | 4.5~17.8% | 振り込み お客様サービスプラザ(店頭窓口) ATM スマホATM(セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM) |
審査終了後契約すればすぐに借りられる 金利の上限が年17.8%と低い 原則会社への電話連絡がない |
Web明細利用とメールアドレス登録で30日間無利息 |
レイクALSA | Web申し込みなら最短15秒 | 4.5~18.0% | 振り込み ATM |
Web申し込みなら最短60分程度で手続きが完了する 会社への連絡が不安なら相談に乗ってくれる |
3種類から選べる |
アイフル | 最短25分 | 3.0~18.0% | 振り込み ATM スマホATM(セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM) |
スピード感が魅力で審査後契約をすればすぐに借りられる 原則電話連絡がない |
最大30日間無利息 |
オリックスマネー | 最短60分 | 3.0~18.0% | 振り込み スマホATM(セブン銀行ATM) |
最短60分で審査が終わってその日のうちに借りられる※状況により翌日までかかる可能性もある スマホ完結のマネーサービスで手続きしやすい |
✕ |
アコム | 最短30分 | 3.0~18.0% | 振り込み ATM |
最短60分程度で借りられる 会社への連絡が不安なら相談に乗ってくれる クレジット機能付きのカードも選べる |
最大30日間無利息 |
三井住友カード「カードローン」 | 最短5分 | カードタイプ:1.5~15.0% 振込専用タイプ:1.5%~14.4% |
振り込み ATM※カードタイプのみ対応 |
クレジットカード会社が発行している 決められた時間内なら審査時間が5分と短い 返済実績に応じて年0.3%(最大1.2%)金利が引き下げられる 2種類のタイプから選べる |
✕ |
三井住友カード「カードローン」は消費者金融ではなくクレジットカード会社の商品ですが、便利に利用できるので合わせて紹介しました。
スマホATMとは、公式アプリをカードの代わりに利用してATMからお金を借りる方法です。カードを持たずに借入が可能で、セブン銀行またはローソン銀行ATMが利用できるため引越し先でも困らないでしょう。
振り込み融資を受ければ、住んでいる場所に関わらずお金が借りられます。
借入も返済も通帳を使わずにできる方法があるため、引っ越しに伴って口座を解約する場合でも問題なく利用可能です。
引っ越し費用のみ借りられればいいなら、フリーローンを利用する方法もあります。フリーローンはカードローンとは違って繰り返しの借入ができない性質の商品なので、引っ越しに必要な費用分だけ借入をしましょう。
フリーローンは、カードローンよりも金利が低い可能性が高いのがメリットです。ただし、以下のような注意点もあります。
カードローンは即日の借入も可能ですが、フリーローンは融資までに1週間近くかかるケースも見られます。
フリーローンは幅広い目的のために借りたお金を使えますが、借入の段階でお金の使い道が決まっていなければいけません。いくら必要なのか証明するために、見積書の提出が求められる商品もあります。
見積もりを取って融資に申し込んで借入をすると、手間がかかります。さらに、手続きのために来店が必要な商品もある点に注意しましょう。近年では来店不要で契約できる商品も増えていますが、手続き方法は商品によって違います。
フリーローンで借りられるのは引っ越しに必要な事前にわかっている費用のみで、予定外の出費があっても対応できません。ある程度貯金があって、引っ越し費用のみまかなえればいい場合に検討しましょう。
フリーローンで返済方法が口座振替のみの商品を利用する際には、注意が必要です。引っ越しに伴って口座を解約する必要があれば、返済ができません。口座の解約が必要ない距離に引っ越す人は問題ありませんが、口座を解約する人は返済方法にも注目しましょう。
特定の条件を満たしている人なら、市役所や区役所で引っ越し費用融資の相談ができます。市役所や区役所で相談できるのは、公的融資制度を利用できる人です。
1つ目が社会福祉協議会を通じて申し込みをする生活福祉資金貸付制度で、以下の人が利用できます。
低所得世帯とは、貸し付けと必要な支援を受ければ独立自活できると認められる世帯で、市町村民税非課税世帯程度の世帯を意味します。障害者や65歳以上の高齢者が属している世帯も融資の対象です。
経済的な事情でカードローンの審査に通らない人は、利用を検討しましょう。
生活福祉資金貸付制度で借りられる資金は種類が決まっていて、引っ越しを考えている人は「住宅住居費」という種類の資金が利用可能です。敷金や礼金など、賃貸契約を結ぶために必要な費用が借りられます。融資の条件を見てみましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
貸付限度額 | 40万円以内 |
据置期間 ※返済を待ってもらえる期間 |
6ヶ月以内 |
返済期間 | 据置期間経過後10年以内 |
金利 | 連帯保証人あり:無利子 連帯保証人なし:年1.5% |
返済を待ってもらえる据置期間がある、返済期間が10年以内に設定されているなど、お金に困っている人でも返しやすい内容になっています。金利も連帯保証人が立てられれば無利子、連帯保証人が立てられなくても年1.5%と低金利です。
2つ目が地方公共団体の福祉担当窓口でお金を借りられる母子父子寡婦福祉資金貸付金制度で、ひとり親家庭の人が引っ越す際に融資が受けられます。
資金の種類は「転宅資金」で、融資の条件は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
貸付限度額 | 26万円以内 |
据置期間 ※返済を待ってもらえる期間 |
6ヶ月以内 |
返済期間 | 3年以内 |
金利 | 連帯保証人あり:無利子 連帯保証人なし:年1.0% |
生活福祉資金貸付制度と比較して融資額は低くなっていますが、金利は保証人が立てられなくても年1.0%と借りやすい設定です。
2つの資金の受付窓口は違いますが、よくわからない場合は市役所や区役所で窓口を案内してもらえます。融資を受けたい人はまず相談してみましょう。
転居先の自治体によっては、独自の助成金制度を設けています。助成金が活用できる地域に引っ越す場合は、ぜひ助成金を受けましょう。
たとえば、新宿区では「次世代育成転居助成」という制度があり、子育て世帯が区内で民間の賃貸住宅を住み替える際の費用負担を軽減する目的で導入されています。
子どもの成長や出産に伴う引っ越しに対して助成を行うことによって、次世代育成や健全なコミュニティの発展を目指す制度です。引っ越し代の実費なら最大10万円、転居前後の家賃差額の助成なら月額最高3万5千円を最長2年間支給してもらえます。
厚木市では「親元近居・同居住宅取得等支援事業補助金制度」という制度が導入されています。親世帯が1年以上厚木市に居住していることを条件に、親世帯と近居・同居のため市外から転入する子世帯が助成金を受けられます。
助成が受けられるのは住宅を新規購入または増改築した場合で、金額は近居の場合で40万円、同居の場合で60万円です。補助対象住宅に10年以上近居・同居をする予定があるなど、他にも条件があるので、確認してから申請しましょう。
家具家電を運ぶ必要がないなら、自力で引っ越すと安く上げられる可能性があります。
家具や家電を運ばなければいけない人は、家具や家電が乗るサイズのレンタカーを借りる必要があり、一人で持ち上げられなければ手助けしてくれる人も必要です。上手く車に乗せられない可能性などを考えても、自力での引っ越しはおすすめできません。
しかし、家具や家電がなく身の回りの荷物のみなら、大きめの車で運べます。状況によっては手伝いがなくても引っ越せるため、謝礼もいりません。
引っ越し費用が払えない場合は家具家電付きの物件を選ぶなどの方法で、大きいものを運ばない方法を考えると、費用が足りる可能性があります。
たとえば病気になったなど、避けられない正当な理由で賃貸住宅の初期費用が支払えなくなった時は、大家さんや管理会社に相談しましょう。事情によっては、数日支払いを待ってもらえるケースがあります。
初期費用を支払えないと、「今度も家賃が滞るのではないか」と不安に思われても仕方ありません。信用を失うと最悪の場合は契約を取り消される可能性があるため、支払い日になっても支払いができない場合は必ず連絡を入れましょう。
連絡をする際には、「病気で外に出られないので治ったら振り込みを済ませる」など、入金の目安をきちんと伝える必要があります。家賃はきちんと支払えると思ってもらえるように、誠実に対応しましょう。
賃貸の初期費用は、原則として分割払いはできません。しかし、不動産仲介業者や大家さん・管理会社の判断でクレジットカード払いを導入していれば、分割払いも可能です。
「支払い方法が1回払いのみ」など制限があるケースも見られるため、分割払いを目的としてクレジットカード払いにするなら分割払いまたはリボルビング払いに対応可能か確かめてから契約する賃貸物件を決めましょう。
とはいえ、初期費用の支払い方法を限定すると選べる物件が少なくなるのは事実です。幅広い物件から選びたいなら、カードローンで立て替えて初期費用を支払った方がよいでしょう。
引っ越しの費用が払えない時には、引っ越し費用を抑えれば払いやすくなる可能性もあります。引っ越し費用を安く済ませるコツを解説するので、できることを試してみてください。
引っ越しの費用を安くするには、複数の引っ越し業者に見積もりを依頼しましょう。引っ越し料金は一律ではないため、業者によって差が出ます。複数社の中から最も安い業者に引越しを依頼すれば、引っ越し費用を安く済ませることが可能です。
引越し業者には、それぞれ得意としている地域があります。「単身の引っ越しが得意」「ファミリー層の引っ越しが得意」など得意分野も異なるため、料金が一律にはなりません。
自分の引っ越しの形態を得意とする業者であれば安く引き受けてくれる可能性があるため、複数社から見積もりを取って比較するのがおすすめです。
すでに申し込んでしまっていても、他社の見積もりを見せれば値下げ交渉に応じてもらえる可能性もあります。
訪問で見積もりをしてもらうと、引っ越し価格が安くなる可能性があります。インターネットや電話で見積もりを依頼すると、業者としては万が一の荷物の積み残しを警戒して大き目のトラックを手配しがちです。
訪問で見積もりをしてもらえば、必要なトラックの大きさが正確に判断できます。結果として見積価格が安くなるケースが見られるので、時間がある人は訪問査定を依頼しましょう。
引っ越し料金を安く上げるなら、タイミングを狙って引っ越しましょう。安くなるタイミングはいつか、確認しましょう。
引っ越しの時期が自由に決められる状態なら、2月から4月の繁忙期は避けましょう。新生活に向けて引っ越す人が多く、3月・4月は特に引っ越し業者が忙しい時期です。あまり融通が利かないなら、引っ越しを2月に済ませるだけでもある程度費用を抑えられます。
賃貸物件の更新の時期やキリの良さの関係で月初や月末に引っ越す人が多いため、価格を抑えて引っ越すなら中旬がおすすめです。特に月末は引っ越しが多いので、中旬が難しい場合は月初に引越しを検討しましょう。
休日や大安など縁起が良いとされる日も、人気です。可能なら平日に引っ越しをしましょう。縁起にこだわらない場合は、仏滅や赤口の日を引っ越しに選ぶと費用が抑えられます。
午前中に移動を済ませて当日中に片付けまで済ませたい人も多く、午前中は人気です。午後の時間帯や、時間帯指定をしないフリー便で引っ越すと、業者の手が空いている可能性が高く引っ越し費用が抑えられます。
引っ越し業者はいくつのプランを用意しているため、費用が安いプランを選択しましょう。荷造りや荷解きを自分でするプランなら、安く引っ越しが可能です。
荷造りのみ、または荷造りから荷解きまで引き受けてくれるプランや、新居の掃除まで引き受けてくれるプランなど、便利なプランも見られます。
ただし、荷造りや荷解きを自分でするなら、時間に余裕がなければいけません。費用と必要なサービスを比較しながら、自分に合った料金で引っ越せるプランを選ぶのがおすすめです。
引っ越し費用は荷物の量によっても左右されます。以下のような方法でできるだけ荷物を減らすのも、引っ越し費用を減らすのに効果的です。
買い直す予定がある物や捨てる予定の物は、引越し前に処分すると荷物が減らせます。
引越しを機に荷物を整理して、売れる物はリサイクルショップやフリマアプリで処分するのもおすすめです。
時間があるならフリマアプリで売却する方が高く売れる可能性がありますが、梱包作業や発送作業に時間がかかります。売れない可能性もあるので、不要品の処分も兼ねて売却するならリサイクルショップを選びましょう。
引っ越し便の中には、以下のようにお得に利用できる特殊な便もあります。
特殊な便の種類 | 特徴 | 特徴 |
---|---|---|
混載便 | 同じ方面の複数の引っ越し荷物をまとめて積む 1台のトラックを共有できるため費用が下がる |
積める荷物の量に限りがある |
帰り便 | 引っ越し先に荷物を運んで帰るトラックを活用して荷物を運ぶ 片道だけなので費用が安くなる |
引っ越し日程や時間が自由に決められない |
コンテナ便 | JRの貨物用コンテナで引っ越しの荷物を運ぶ ガソリン代や人件費が浮くため安くなる |
通常の引っ越しよりも日数がかかる 鉄道が通っていないエリアでは利用できない |
興味のある人は、見積もりの際に引っ越し業者に聞いてみましょう。
新居にかかる費用を全体に抑えるなら、家賃が安い物件を探しましょう。敷金や権利金は家賃を元に計算されるため、家賃が高ければその分金額が上がります。
とはいえ、家賃が安いと不便な面も多くあります。どこまで条件を妥協できるか考えて、納得できる物件を探しましょう。
引っ越しの費用を抑えるには、引っ越し業者に依頼する費用以外に新居に必要な費用を減らす方法も効果的です。賃貸の初期費用が高すぎて引っ越し費用が賄えないなら、初期費用を払わなくてもいい物件を探しましょう。
近年は敷金や礼金、仲介手数料が不要の物件も見られるようになりました。借りる人が少なくなっている、地域では住んでもらいたいために敷金・礼金を無料にしているケースがあります。
ただし、敷金や礼金がない賃貸物件に住む場合、家賃が相場より高くないかチェックしましょう。物件によっては、敷金や礼金がない分が家賃に上乗せされている例が見られます。周囲の相場と比較して、家賃が高くないか確認してから入居しましょう。
また、敷金は原状回復に使われる資金です。入居時に支払わなかった分、退去時に部屋の状態を元に戻すための費用が請求される可能性もあります。条件をきちんと確認したうえで、納得して賃貸契約を結びましょう。
賃貸物件の中には一定期間家賃がかからないフリーレント物件もあります。1ヶ月のみ無料、日割り家賃がかからないなと形は様々ですが、家賃を支払わなくて済む期間を活用すれば初期費用を抑えることが可能です。
フリーレントの物件を借りると、一定期間は住み続けなければいけないケースが多く見られます。すぐに引っ越す場合には向かないため、条件を確認してから契約しましょう。
家具や家電の購入にもまとまったお金が必要なので、家具家電の購入費用を減らす方法も考えましょう。
家具家電付きの物件なら、家具や家電を揃えなくて済みます。ただし、家具家電付きの物件は家賃が高めに設定されている場合もあるため、長期間住む場合には購入した方が安くつく可能性も考えられます。
家賃の相場と比較しながら、どちらが得か確認したうえで物件選びをしましょう。
家具や家電をリサイクルショップやフリマアプリで揃える方法もおすすめです。中古品なら、新品よりも安く手に入ります。
引っ越しにはまとまった費用がかかるため、払えないと感じる可能性もあります。費用が払えない場合費には、繁忙期を避けるなどの方法で引っ越し業者に支払う費用を減らす、初期費用のかからない物件を探すなどの対策法が考えられます。
貯金があまりなくて引っ越しに必要な費用全額が足りない人は、カードローンで立て替えたりクレジットカード払いにして分割払いにしたりする方法もおすすめです。カードローンを契約しておけば、思わぬ出費があっても焦らずに済むでしょう。
過程状況によっては、公的な融資制度も利用可能です。
できる対策を試して、引っ越しができる状況を整えましょう。